●ＭＡＯとは何か(64/139) - ＨＭＵ 達弥西心

そこでいろんなことを聞きました。ことわざとか何とかいろんなことを聞いてやっていった中で、だんだんＭＡＯというのが確立するのですが、ただ困ったことは、この痛いというのがたまらないわけです。朝から晩までずっと聞いていると、夕方には車のドアが開けられない。なんとか開けても今度は閉められない、それくらい痛いのです。私は腕を使って労働をしているわけでもないし、ただ聞いているだけでこんなに痛いということは、ちょっと困ると思っていました。

●ＭＡＯとは何か(63/139) - ＨＭＵ 達弥西心

しかし、その時に腕の痛みがピタッと止まったのです。止まったので、ええっ？と思いました。もしかするとＹＥＳというサインはこういうこと、痛くないということなのかな？ＮＯというのが痛いのかなと思うようになったのです。これがＭＡＯの原型です。ＮＯで身体が痛いということが分かったのです。

●ＭＡＯとは何か(62/139) - ＨＭＵ 達弥西心

というのも、私は人のために働いてきたことはありませんでした。私は、仕事は自分のためにやってきていました。私が楽しければいい、人が楽しいかどうかはその後のことと思っていましたから、人に喜びを与えるためなんてことは思いもしなかった、だから首をひねりました。

●ＭＡＯとは何か(61/139) - ＨＭＵ 達弥西心

いろいろ当てはめて聞いたのですが、先生方がおっしゃっていた言葉の中に一切ないのです。それで、結局何もないなあと思っていた時に、フッと「私は人に喜びを与えるために生れてきた」という言葉が浮かんだのです。浮かぶということは、一応聞いてみないといけないなと思い、試しに聞いてみたのです。

「私は人に喜びを与えるために生れてきた」これを３回繰り返しました。そして首はひねりました。ん？

●ＭＡＯとは何か(60/139) - ＨＭＵ 達弥西心

何も質問をしない時は大丈夫、痛くないのです。

もしかして、この痛いのは、その「私は○○をするために生まれてきた」ということについて、これは違うと言っているのではないかと思うようになりました。首をひねると腕が痛いのです。そこで、違うということを言っているのかなあと思っていました。

●ＭＡＯとは何か(59/139) - ＨＭＵ 達弥西心

その先生にとってはこれが正解だったかもしれないけど、私にとっては正解ではないなと思ったわけです。それをずっとやっていたら、当てはめていくことはさておき、腕が痛くなったことに気付きました。腕が痛いので、この痛みってなんだろうと思ったのです。「ん？」と首をひねるたびに腕が痛むのです。

●ＭＡＯとは何か(58/139) - ＨＭＵ 達弥西心

「私は○○をするために生まれてきた」

今までいろいろな先生方の講演を聞いていましたから、先生方がおっしゃっていたことを当てはめて、「私は○○をするために生まれてきた」「私は○○をするために生まれてきた」「私は○○をするために生まれてきた」と３回言って、「うん」とうなずくか、「ん？」と首をひねるか、それをやっていったのです。そうしていると、全部「ん？」「ん？」と首をひねっていたのです。

●ＭＡＯとは何か(57/139) - ＨＭＵ 達弥西心

死ぬのは良いと思っていました。だいたい好きなことをやってきましたし、仕事の面ではやりたいことをやってきましたから、死ぬのは良いなと、もういいやと思ったのです。思ったのですが、それにしても、どうしてこんな中途半端な時に死ぬんだろうと思い始めたのです。そう思い出すと、だんだん気になってきて、私は何のために生れてきたのだろうと、そこだけ知りたいと思いました。

●ＭＡＯとは何か(56/139) - ＨＭＵ 達弥西心

そこで私は、他人に聞けない、自分に聞くしかないと思ったのです。

この間すこし飛ばしまして、翌日私は、ああ死ぬんだったらば、ということで、会社を仕舞うなど、全部仕舞うことを始めたのです。社長は譲るということで、その日から電話をつながなくていいからと言ったら本当にかからなくなって、暇になったのです。朝お茶を飲んだらそれきり、じーっとしている。暇になると余計なことを考えるものです。

●ＭＡＯとは何か(55/139) - ＨＭＵ 達弥西心

おそらく自分のことで他人に相談したのは、それが初めてだったと思います。たいてい自分で決めていましたが、ここだけは自分で決められなかったというか、本当なのかなあ、ただそう思ってしまったその自分はどうなんだろうと思っていたので、これだけは専門家に聞こうと思って聞いたのです。私は専門家に、安心を得たいために聞いたのですが、逆になったということです。